収益還元法を使いこなすうえで重要な話をしておきたい。それは、収益還元法における賃料とキャップレートの関係は、いわゆる鶏と卵の関係に見えがちだが、この場合は絶対に、卵が優先されることを忘れてはならない、ということだ。つまり「賃料(鶏)÷期待収益率(卵)=適正物件価格」の順番でしか使えない計算式なのである。この順番を変えてはいけない。「適正物件価格÷賃料(鶏)=期待利回り(卵)」というように、置き換えて考えることはできないのである。不動産で失敗する人は、単純な利回りで比較する人たちだ。これは「いまだけの利回り」なので、その後、10年も経つと賃料が3割ダウンになってしまうとか、物件価格も半分になってしまうとか、そういうリスクを考慮することができない。リスクのある場所は利回りを高くしないと売れないだけなのだ。
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