およそどんな商売でも、それ相応の元手が必要である。屋台ひとつやるにしても、屋台を購入し(借りる場合もあるが、それにしても金がいるのは同じ)、どんぶりをそろえ、材料を仕入れなければならない。小さい商いは小さいなりに、大型工場の投資は巨額な資本調達をと、それなりに元手が必要であって、この元手と売上げとの間には、おおまかな、ある一定の比例関係が成り立つ。会社は大勢の人を抱え、年々増大する経費や、上がっていく人件費を賄わなければならないから、原則として、年々完工高が増えるように工夫努力している。
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すると、当然の結果、元手もだんだん増やしていかなければならない。たとえば、より大きい工事をするためには、仮設のボディを購入したり、クレーンを準備したり、特殊な掘削機械をそろえたりしていかねばならない。本社社屋や資材置場なども欲しくなる。同じように、商売は貯蔵品や現金などの準備も必要である。このような完工高を上げていくのに必要なお膳立=道具を、経理用語では総資産と呼び、大別して固定資産と現金・預金などのような流動資産とに分けている。