手順を運用規約として明文化し、縛りをかけたのである。次頁に示したのが、私のマンションの資金運用細則だ。さて、私のマンションは一二五世帯だから、各世帯から三〇万円ずつ集めると四〇五〇万円になる。管理会社と和解した結果、振り込まれてきた三二〇〇万円の和解金は、偶然ではあるが、最初に住人たちが管理会社から請求されていた金額とほぼ同じだ。当初からの積立金と併せれば八〇〇〇万円を超えている。しかし実はこれだけあっても、なお大規模修繕には金が足りそうもなかったのだ。
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そもそも竣工以来、私のマンションでは管理費や積立金の値上げを一度もしたことがなかったので、一年間の積立金は、全世帯合わせても二〇〇万円強しか集まらない。この調子で行くと、一億円を貯めるためには五〇年掛かる計算になる。つまり新築分譲時に分譲業者が決めていた積立金の設定が、あまりにも安すぎたと言うことなのだ。だが、いまさらそんな泣きごとを言っても始まらない。